坐のままで30m先の蝋燭を吹き消せ!

やっと、ある和尚さんとお会いする機会があった。
案内され部屋で座布団を進められ、大黒様にお茶、お菓子を出していただいた。
檀家さんが50軒ほどである、と聞く。
和尚さん、庭先の大きな石を指さして、この座敷に座ったまま、30メートル先のろうそくの炎を吹き消しなさい、と言う。
既に片手の人が叩く拍手の音をずっと聞きっぱなしだったわたしは、すぐ答えられたのかもしれないが、実際にはその場で答えられなかった。
和尚さんと私の問い、答えるを茶菓を出していただいた奥様は、ふすまを隔てた廊下の板張りで正座をして聞いていらっしゃった、無言で。
おいとまをして車で2時間ほどの自宅に帰り、夕食前の風呂に入っていた時、吹き消した。
急いで風呂から上がり、そのお寺の方向に向かってひたいをこすりつけた。
無師独悟(むしどくご)、独覚(どっかく) のわたしは、一つの公案を透るにも数年がかりである。
1700則もあると言う公案、1万7千年は、必要だrなぁ〜、と思う。