過去に遡って人生を黄金色に変えた松下幸之助氏

 なお、私もこれまでは、「基本的に、過去は変えられない。終わった歴史的事実は変えられないけれども、未来は変えられる」と説いてきました。
確かに、一般的な考えとしては、「過去は変えられないけれども、未来は変えられる」というのは、そのとおりでしょう。

 しかし、宗教的には、もう一段、ジャンプする余地があって、実は、過去であっても変えられます。過去は変えることができるのです。

 例えば、私の次男の大川真輝が『大川隆法名言集「創造的」になりたい”あなた”へ123の金言』の講義を横浜正心館で行った際、次のような話をしていました。

 「成功者は、みな、若いころに、いろいろ苦労したり、失敗したりしています。
ところが、共通項としてあるのが、大成功したときに、自分の惨めだったはずの過去について、『そのおかげで、自分は成功できた』というような言い方をすることです。
不思議なのですが、大成功者は、みな、そうなのです。

 しかし、それには理由があります。

 実は、人より少しだけ成功したとか、少しだけ出世したぐらいでは、過去までが変わって見えることはないのですが、人生が根本的に違ったように大きく成功への道に入った場合、過去もすべて美化されてくるのです。

 松下幸之助氏にしても、幼少時に苦労をしています。父親が投機で失敗して、小学校も卒業できなくなり、丁稚奉公で大阪に出されました。
学校も行けずに苦労して、いろいろこき使われ、雑用をしながら、だんだん、自分で会社をつくっていったわけです。
そして、三人ぐらいで始めた会社が大きくなって、やがて、何十万人も雇うような規模になり、世界に工場を出すまでになりました。

 すると、今度は、「私が偉くなったのは、学歴がなかったからです。」というようなことを、彼は平気で言うわけです。

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