生きる意味について、パスカルはパンセにヒントを書いている。

この無限の時間の中でなぜ、この時に自分が生きているのか、あの場所ではなく、
ここに生きているのか、その必然性はどこにあるのだろうか、その疑問に対する
答えがないことに、私は恐怖を感じる。

彼は信仰にそれを見出したようだ。人間は考える葦である。人は考えることにより
この無限の宇宙を超えるのである。宇宙は自らの存在を知らないし、考えることも
ない。人の尊厳は考える能力にある。考える行為そのものが生きる意味を示唆して
いる。