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此の世の不条理とは、あって当たり前なものなのであって、サタンが不条理の原因ではない。

全ての人間が避け得ない苦悩と苦痛とは、むしろ人間存在の本質なのであって、サタンのせいでそうあるのではあるまい。
サタンを持ち出すことで、人間存在の本質から目を背けているのではないのか。
「魔」とは人間そのものの内から作用する本質なのではないのか?

暇人的に言うなら「今実存する愛が神なら、今実存する苦がサタン」になる。
それは馬鹿げた詭弁なのであって無意味だ。
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