日蓮正宗においては、広宣流布の暁に完成する戒壇に対して、
かつて「国立戒壇」という名称を使っていたこともありました。
しかし、日蓮大聖人は世界の人々を救済するために
「一閻浮提第一の本尊此の国に立つ可し」と仰せになっておられるのであって、
決して大聖人の仏法を日本の国教にするなどと仰せられてはおりません。

日本の国教でない仏法に「国立戒壇」などということはありえないし、
そういう名称も不適当であったのであります。
(大日蓮・昭和45年6月号P17)