和智にはの、障害者の友人もおるし、障害者が教えを乞いに来ることもあるのぢゃよ

彼らは口々にこう言うのぢゃ。「自分の存在価値が見出せなくて苦しい」
このような苦しみもまた、彼らに「愛」があるから故なのぢゃ
彼らは何も悪因が応報するような罪など犯しておらんし
後天的であれば、誰かの為にと行った行為により障害を負った者もおる
満たせぬ欲ではなく、満たせぬ愛で苦しむとは、何とも悲惨なことぢゃ
そのような者の心こそ救いたいと思う反面、産まれた時点で屠殺しろ、とも思うのぢゃ

和智はの、彼らの目の前でハッキリこう言い放ったのぢゃ
それでもブロックはされんかったのぢゃ。和智の話しも心でよく聞くし
やはり誰ぞの心にも「愛」があることを和智は知っておるのぢゃ

無闇矢鱈と劣悪な者に庇護を与えることで「間引き選別」の冷酷な目線が己に向かんように画策する者よりも
ずっと美しいのぢゃ