http://kangaeruhito.jp/articles/-/1784
天台本覚思想
著者南直哉

面白いのを見つけた。

本覚思想の論書は続くが理論のパラダイムには、新しい展開はない。
ここまで修行をショートカットしてしまえば、
結局のところ、「そのまま」「ありのまま」が「真理」として超越化して、
『古事記』に見られるアニミズム的現状肯定思想が、
「日本」の形而上学に変貌するのである。

かくして「天台本覚思想」が完成期に入る頃、
世上は「ありのまま」を肯定する状況ではなくなりつつあった。