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仏教への影響
 
 浄土真宗の開祖・親鸞が熱心に学んだと言われる『世尊布施論』(西本願寺所蔵)は、キリストの山上の垂訓じゃ。
 また、彼が信じておった阿弥陀仏の教義は、キリスト教に起因していると言われておる。
 弘法大師・空海も中国で景教(ネストリウス派キリスト教)から少なからぬ影響を受けておるようじゃ。
 日本に伝えられた仏教は、大乗仏教と呼ばれるものじゃが、もともと仏教では、釈迦は単に数百年前に現われた尊師にすぎんかった。
 ところが、突然、釈迦は永遠の昔からの救い主となってしまったのじゃ。
 インドの高名な宗教学者アーマンド・シャー博士は、「キリストの使徒トマスの福音に対抗して、釈迦を聖人から救い主に昇格させたのが大乗仏教である。」と言っておる。
 当時、キリストの十二弟子の一人トマスが来て伝道したことにより、インドでもキリストを信じる者が多く起こされていった。
 このことに危機感を抱いた仏教徒が、トマスの語る「永遠の救い主、キリスト」に対抗して、釈迦を「永遠の救い主」に昇格させたというのじゃ。
 つまり、釈迦を神格化する考え方は、キリスト教の真似に過ぎんということじゃ。
 また同じように、初期の仏教には死後のさばきも祝福もなく、たださとりとあきらめがあったのじゃが、これでは希望がないのでキリスト教の来世観が取り入れられたということじゃ。
 確かに仏教は日本人の生活に深く結び付いておるじゃろう。しかし、日本人が大乗仏教の中に求めていたものは、実はイエス・キリストの中にこそあったんじゃな。
 じゃから、日本人は聖書やキリストの話に対して、「うちは仏教だから」とぶっきょう(仏頂)面せんでも大丈夫っということじゃ。
 http://reocities.com/heartland/lane/7662/nihon/bukkyo.htm