バランスを欠くマスコミ情報を、どう見て、どう判断するか

 バランスの取れた見方ということで、一つ気をつけておくべきこととしては、マスコミの人々の一部、もしくは半分以上かもしれませんが、小さなものを取り上げて大きくし、大きなものは小さくする傾向があるところです。
力があるものや大きな影響力のあるものは小さな記事にし、小さなことは大きく取り上げる癖があるので、気をつけなければいけません。

 例えば、「北陸で鹿が多く出現するようになった」というようなことでもニュースになりましたし、「ツキノワグマが温泉街に現れた」ということでもニュースになるのです。
また、パンダがよだれを垂らしている写真が取り上げられた時には、『「パンダ学」入門』という本を出している私の家内(大川紫央)も、「ああ、パンダになると、よだれを垂らしただけでもニュースになる。大したものだ」などと言って喜んでいました。

 ただ、そういうことはいろいろな新聞によく取り上げられたりするのに、肝心なことは取り上げられない場合が多いのです。

 そして、取り上げられないうちに、さまざまなものが静かに進んでいき、事態が大きくなったときに、突如として表に出てくるようなことがよくあるので、初めのうちは見落としてしまいがちです。

 それは、「小さなことを大きく取り上げると珍しく見える」ということもあるのでしょうし、「大きなものを取り扱うと、世間と同調、あるいは追随しているようにしか見えない」ということもあるのでしょうが、もう少し気をつけて見ていってほしいものです。

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