r-K 戦略 (r/K selection theory)
生物種が繁殖するときに取られる戦略のこと。子供をできるだけ多く残す r 戦略と適応能力の強い子供を確実に残す K 戦略がある。

r 戦略
増加率 r を大きくする戦略である。すなわち、できるだけ多くの子供を残そうとする戦略である。環境の変化が激しい場所に生息する生物種が取る戦略である。
このため環境の変化によって大部分の個体が死滅しても、生き残ったわずかの個体で、再び繁殖し子孫を残すことができる。

K 戦略
環境収容力 K に関した戦略で、その環境収容力において、競争力の強い子供を確実に残そうとする戦略である。
環境の変動が少なく、安定している場所に生息する生物種が取る戦略である。安定な環境において、生態的同位種が生息空間や餌などを奪い合うようになり、種間競争が強くなる。
K 戦略は、このような激しい競争下において、競争能力の高い子供を確実に残そうとする戦略である。

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