>>768 新約聖書で各書の成立順 つづき

福音書(マルコの、マタイの、ヨハネの、ルカの)と使徒言行録(使徒の働き)
 紀元80〜90年頃、マタイによる福音書(ユダヤ人キリスト者の福音書、イエスの教えが重要)
 紀元90年前後で最終形は2世紀初頭、ヨハネによる福音書(栄光の書、ユダヤ教に対する論争の書)

黙示録
 90年前後、ヨハネの黙示録(ローマ帝国の滅亡、キリスト再臨と終末の裁きの預言)

パウロの名前で書かれた書簡(第二書簡)
 90年頃、エフェソス信徒への手紙(模範的なキリスト者とは)

福音書(マルコの、マタイの、ヨハネの、ルカの)と使徒言行録(使徒の働き)
 紀元90年代(2世紀初めとする説もある)ルカによる福音書(異邦人のための福音書)
 使徒言行録(ペトロからパウロ、ユダヤ人から異邦人への宣教)
  イエスの時代を上巻として書いたルカ福音書の著者は、使徒の時代の歴史として下巻を書いている。

パウロの名前で書かれた書簡(第二書簡)
 90年代後半、テサロニケ信徒へ手紙2(終末遅延についての説明)

公同書簡(全キリスト者への手紙)ユダヤ戦争後(70[エルサレム陥落]〜73年[マサダ陥落]以降)
 1世紀末頃、ユダの手紙(偽教師に対する警告)イエスの弟・ヤコブの弟であるユダ
 96年頃(1世紀末)ペテロの第一の手紙(正統派教会の標準的教理書)
           ネロ皇帝の60年代説、或いは2世紀初頭という説
 2世紀初頭、ヨハネの第一の手紙(共同体の分裂、福音の基本は「神は愛」)
       ヨハネ福音書を最終的に編集した者と同一人物を思われる。
 2世紀前半頃、ヨハネの第二の手紙、第三の手紙(分派は反キリスト)