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実は紛失していなかった“銃弾紛失”事件 「お前やねん」と決めつけ長時間の取り調べ うつ病を発症した奈良県警の警察官が提訴 

「病気に近い」「サイコパス」「やりましたでいこう」音声データに残された暴言 
 
 県警「違法な取り調べではなかった」
2022年10月03日



 奈良県警の銃弾紛失を巡って違法な取り調べを受けたとして、男性巡査長が県に損害賠償を求める裁判を起こしました。
関西テレビは、取り調べの音声データを入手しました。


<取り調べの録音>
【取調官】
「お前が一番、お前しかおらんねん、もう。状況、前、行動、心理。やっぱりおかしいねん」
【男性巡査長Aさん】
「どこがですか」
【取調官】
「もう全部」


 拳銃の実弾がなくなった…そんな事実はなかったにもかかわらず、10日間にわたって行われたという長時間の取り調べ。訴状によると、奈良西警察署の男性巡査長Aさん(20代)は、2022年1月、宿直勤務中に実弾の数を点検しました。
 その後、上司も点検し問題は見つかりませんでしたが、Aさんが帰宅した後に実弾5発の紛失が発覚。2日後、突然Aさんへの取り調べが始まりました。


 取調官は、最初からAさんが犯人だと決めつけたといいます。


<取り調べの録音>
【取調官】
「全部出そろっても、やっぱり要はお前から外れんのや、ほんまアウトやねん。はっきり言うたらな、もうお前やねん」

【男性巡査長Aさん】
「こいつちゃうか、こいつちゃうかって。第一が僕やとしても、第二、三ってのがおったと思うんですよ」

【取調官】
「そらおるよ。おるけど、まあ一番分かるやん、やったやつ」

 さらに取調官は、AさんにADHD=注意欠如・多動症の特徴があるなどと決めつけたり、サイコパス、目がやばいなど人格を否定するような発言を繰り返したりしたということです。