警察官が十分に確認できない位置で“交通違反”の処理か、1600件の反則金を“返納”−「仕事ができると思われたかった」と供述
7/14(金) 17:16配信


 交通違反の取締りで、違反行為を十分に確認できる位置にいなかったにもかかわらず、確認できる位置にいたとする虚偽の文書を作成して違反処理の手続きを行っていたとして、福岡県警は男性警部補(57)を書類送検しました。


 警部補は「違反を多く検挙して仕事ができると思われたかった」と話しています。


 虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで書類送検されたのは柳川警察署地域課の男性警部補(57)です。
 
 警部補はおととし8月から今年2月にかけ、自分が取り締まった信号無視や歩行者妨害の交通違反10件について、十分に違反行為を確認できなかったにもかかわらず、確認したように虚偽の文書を作成し、違反処理の手続きをした疑いが持たれています。

 今年2月、警部補が作成した違反状況を記す現場見取り図が矛盾しているのを交通課員が気付いて発覚しました。警部補は違反を確認した位置を実際より近く偽った疑いが持たれています。


 取り調べに対し「違反を多く検挙し仕事ができると思われたかった」なとど供述しているということです。福岡県警は14日付けで警部補を停職6か月の懲戒処分にしました。警部補は同日、依願退職しました。
 

 福岡県警は、警部補が担当した交通違反の一部である約1600件について「違反行為を十分に確認できていなかった可能性がある」と発表。
 
 これらの違反を取り消し、反則金の返納や処分取り消しなどの対応を進めることにしています。

https://rkb.jp/contents/202307/202307146957/