強盗容疑の元警部補、消息つかめず5年 「出てきて」と交流あった住民 群馬
5/3(水) 5:00配信


 群馬県警警部補だった男(42)=懲戒免職=が強盗容疑で指名手配された事件の発生から、2日で5年となる。

 消息はつかめておらず、もとの勤務地であり、現場となった嬬恋村の住民の間でも話題に上がらなくなっているという。

 県警は本部と長野原署の計10人態勢で捜査を続けている。

 「もう5年もたつのかという感覚。事件当時は『なんであの人が』と信じられなかった」。同村芦生田の60代男性はこう振り返った。
 元警部補の男は事件より前に同地区にある嬬恋交番に勤めた際、地域の祭りなどに積極的に参加し、「村のお巡りさん」として住民からの信頼が厚かったという。

 今では事件が話題に上ることもなくなった。
 男性の携帯電話には元警部補の男の連絡先が残っている。「もし生きているなら、家族のためにも出てきて、一からやり直してほしい」と語った。

 元警部補の男の行方に関する県警関係者の見方はさまざまだ。「どこかに潜んでいるのではないか」との声もある。

 県警には3月末までに111件の情報が寄せられた。うち昨年中は6件、今年1〜3月は1件と減っている。


 神保誓志刑事部長は4月24日の定例会見で受け止めを聞かれ、「いまだ発見に至らず、収集した情報の捜査を続けている。現職警察官だった者の犯罪であり極めて遺憾。一日も早く摘発できるよう捜査を指揮していく」と述べた。


 事件は2018年5月2日午前2時過ぎに発生。
 元警部補の男は村内の商店から現金約1万円とビール券を盗み、駆け付けた警察官を押し倒し、軽乗用車を盗んで逃走したとみられている。
 車は同年7月、富山市の河原で見つかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/628650ad5d5d7640456c10c67e1d36e98e1f497e