【番外編・記事抜粋】
警察の「巡回連絡カード」ってなに? 突然の訪問に「個人情報」の悪用うたがう声も
4/16(日) 10:16


「巡回連絡カード」を知っていますか。警察官が家庭や会社を訪問し、住所や氏名、家族構成や緊急連絡先などを記載するものです。


 災害時や外出先で家族が事故にあったときなど、非常時の連絡に役立てるもので、これまで書いたことがあるという人もいるかもしれません。

 ただ、ネット上では「巡回連絡カード」の訪問を受け、「もしかして詐欺につかわれるやつだったのかな?と不安になった」「急に来たので疑ってしまった」など、悪用や偽物を疑う声もあがっています。


――どんな警察官が巡回連絡を担当するのでしょうか?

 巡回連絡は、警察署の中の「地域課」に所属している警察官が担当します。
 簡単にいうと、制服を着て交番で勤務したり、白黒のパトカーで市中をパトロールしたりといった活動をする、いわゆる「おまわりさん」です。


●悪用の心配は?

――「巡回連絡カード」は悪用されないのでしょうか?

 巡回連絡カードは、交番や警察署のキャビネットで厳重に保管されています。

 キャビネットはかならず施錠するのが決まりで、交番なら交番所長が、警察署なら地域課長や課長代理が施錠できる机などに鍵を保管する二重ロック体制なので、無断では開けられません。




 ただ、過去には、警察官が悪用した事例もありました。

 2015年1月には、群馬県警の若手巡査が小学4年の女児を連れ去ろうとする事件が起きました。
 若手巡査は巡回連絡カードで、女児や父親の名前を把握していました。


 こういった実例があるので「巡回連絡カードの記入は拒否したい」という意見があがるのも仕方がありません。