>>192の続き

●職務質問への正しい対処法「応じるけど教えるのは最低限の情報だけ」

 職務質問をスマートにかわして最速で解放されるには「職務質問そのものには応じる」のが最善です。

 あくまでも任意の警察活動なので、法律の考え方では一切拒否という姿勢でも問題はありませんが、とくに事情もないのに拒否していると「何かやましいことでもあるの?」と疑いを深めてしまいます。

 自分はどこに住んでいる誰なのか、今なにをしている最中なのか、前後の予定といった質問には、問題のない範囲で「教えてあげる」くらいの対応を取ったほうがスムーズです。

 ただし、質問に応じるからといって、何もかも洗いざらい情報を教える必要はありません。
 たとえば、ひとりで歩いていたところに職務質問を受けたとして「今からどこに行くのですか?」という質問を受けたのなら「買い物に向かう途中です」という程度で十分です。
 「買い物に向かう途中」という状況に何ら不審点がなければ、どの店に、何を買いに行くのかといった情報まで教える必要はありません。

 警察に100%の情報を渡すのではなく、疑念を払拭できる最低限の情報さえ与えれば、職務質問を継続する意味はなくなります。

 それでも「まあまあ、もう少しお話を聞かせてください」と引き止められたら、そこではじめて「任意ですよね?もう十分協力したので行かせてもらいます」という戦法が効果を発揮するのです。

 もし、どうしても職務質問には応じられないという理由や事情があるときも、最初から「任意でしょ?お断りします」と突っぱねるのは利口ではありません。

 家族の急病で帰宅を急いでいる、友人の車が溝でスタックして助けを求められたなど、いま警察官を相手にしている時間がない事情を伝えて、不審点がなければすぐに解放されるはずです。

 状況次第ですが、現場の警察官に事態を伝えれば警察・救急などの手配で助けを得られる可能性もあるので、意外と「良いきっかけ」になるかもしれません。