【番外編】
「パンツは何色ですか?」セクハラ警官の損害賠償を自治体が払った真相
4/14(金) 17:30


裁判例をザックリ解説します。

「お母さん、パンツは何色ですか?」
「ボクは白です」

 これは警察官の口から出た言葉です。取り調べのときに女性が投げかけられました。女性が「セクハラです」と訴訟を提起。

 裁判所は「セクハラだ。30万はらえ」と命じました(パンツホワイト?ミートゥー事件:那覇地裁 H19.5.28)

以下、分かりやすく解説します(事件名は私が勝手につけてます)

登場人物
▼ 警察官
・沖縄県警に所属

▼ 娘
・偽造旅券を所持した疑いをかけられていた

▼ お母さん
・偽造旅券を隠していると疑われていた
・娘の事件で事情聴取を受ける

どんな事件か
警察官から【お母さんへの】セクハラ事件です。2つのセクハラがあります。順に見ていきましょう。


▼ 手をつなごう事件

ある日のお昼休みの出来事。お母さんへの取り調べ後でしょうか。警察官がお母さんと歩いていたときのことです。(以下、判決文を会話風にお届けします)

−−警察官から何と言われたんですか?

お母さん
「この警察官が突然『手をつなぎましょうか』と言ってきて手を差し出してきました」


▼ パンツ事件

 ある日の取調べのときです。警察官はイラだっていたのでしょう。というのも警察官は、お母さんが偽造旅券を隠したに違いない!と考えていたのに、お母さんが否認していたからです。

−−あなたはどう弁解したんですか?

お母さん
「私は潔白です。シロです」と言いました。すると警察官は突然「お母さん、パンツは何色ですか?僕は白です」と言ってきたんです。


Xさんが訴訟を提起
Xさんは損害賠償を求める訴訟を提起しました。「この2つはセクハラです」と主張。

裁判所の判断
裁判所は「うん、2つともセクハラだ」と認定。沖縄県に対して30万円の支払いを命じました。警察官はいろいろと反論しましたが玉砕してます。ザッとお届けします。