サンデー毎日8月5日号
人事 「共謀罪」初適用への布石打つ? 警察庁長官の「長期政権説」浮上
ttp://mainichibooks.com/sundaymainichi/backnumber/2018/08/05/
「安倍晋三首相の総裁3を前提に、栗生俊一長官が長期政権を狙っている節がある。そのため、(栗生氏の)次長時代から
距離のあった三浦氏を警視総監に出そうと動いていたようです(警察の内部事情に詳しいジャーナリスト)
 栗生氏は杉田和博内閣官房副長官の後任と有力視される米田壮元長官によって官房長に引き上げられ、現在の地位が
あるといわれる。米田氏を後ろ盾にして「いずれは官房副長官」との野望があるとされ、一方で後任の警察庁長官はこのまま
では三浦氏となる公算が大きい。
「そこで栗生氏は、まず三浦氏を警視総監に、さらには官房長の松本光弘氏を次長に据えて後任の長官候補とすることで
時間稼ぎ≠キる考えというのです。来年5月の新天皇即位、2020年東京五輪と大警備が続くため、栗生氏は退任時期を
先延ばしして、米田氏が官房副長官に就任した暁にはその後釜に納まるシナリオなのでしょう」(同)
 また、一連の人事で改めて脚光を浴びそうなのが、中村格総括審議官だ。中村氏は警視庁刑事部長時代、官邸に近いと
される政治ジャーナリストの「レイプもみ消し」騒動に関わった幹部と一部メディアで報じられた。中村氏は官邸に近いとされ、
以前より注視すべき点があったという。
「栗生氏直系の中村氏は刑事局長に就くのではないか。そして中村氏は、いまだ適用報告がない『テロ等準備罪』(共謀罪)
を新設した改正組織犯罪処罰法を本格的に運用する構えでしょう」(同)