大阪府警警察官のパワハラ自殺は「公務災害」 地公災基金支部が初認定 

大阪府警四條畷署の男性巡査部長=当時(28)=が平成25年9月に自殺した問題で、
地方公務員災害補償基金大阪府支部が、民間の労働災害(労災)にあたる公務災害と認定していたことが11日、
関係者への取材で分かった。男性は当時、刑事課の上司4人から殴られたり、罵声を浴びせられたりするパワハラや
いじめを受けていた。警察官の自殺が職務と関連すると判断され、公務災害と認められたのは府警では初めて。
府警などによると、当時巡査長だった男性は25年9月11日、自宅で首をつって自殺しているのが見つかった。
同年4月に同署刑事課盗犯係に配属されて以降、ミスのたびに係長だった男性警部補らから叱責されていた。
同8月には酒席で、その日買ったばかりの腕時計を「防水機能があるから」と上司の男性巡査部長2人に焼酎や
ビールのグラスに落とされたほか、帰り道に腕や肩を数回殴られ、回し蹴りされるなどした。

府警は男性の自殺後に一連の事実関係を確認。26年3月に係長ら4人を減給の懲戒処分とし、係長らは依願退職していた。
その後、男性の遺族から申請を受け、同支部が28年11月に公務災害と認定。男性は殉職とみなされ、巡査部長に昇任している。