警部補ら、事件の証拠隠滅した疑い 兵庫県警が書類送検
2016年8月12日12時55分
http://www.asahi.com/articles/ASJ8C0291J8BPIHB03V.html

 事件現場で見つかった刃物を証拠処理しなかったとして、兵庫県警は12日、
加古川署の男性警部補(57)と男性巡査(32)を証拠隠滅の疑いで書類送検し、
主導した警部補を減給10分の1(6カ月)の懲戒処分とした。
2人とも容疑を認めているという。捜査関係者への取材でわかった。
 捜査関係者によると、1月14日夜、同県加古川市の民家の敷地に近所の男が侵入した、
という110番通報があり、警部補らが現場に駆けつけた。男はすでに立ち去っていたが、
住人が庭でノコギリの刃の一部(約15センチ)が落ちているのを発見。
警部補は、預かった刃を巡査に捨てるように指示し、証拠品を隠そうとした疑いがある。
 警部補は「目撃情報も無く、銃刀法違反容疑での立件は難しいと思った」と供述。
巡査は交番内のロッカーに刃を保管し、拾得物として処理していたという。
別の署員の指摘で事件処理を怠っていたことが発覚。加古川署は1月27日、
男を住居侵入などの疑いで逮捕し、その後銃刀法違反容疑でも追送検した。