北朝鮮の国営通信社「朝鮮中央通信」は6日、金正恩総書記が岸田文雄首相宛てに能登半島地震への見舞い電報を送り、哀悼の意を表明したと伝えた。同総書記はこの中で「日本で不幸にも新年初めから地震により多くの人命被害と物的な損失を被ったという知らせに接し、あなたと遺族、被害者に深い同情と見舞いの意を表する」と述べている。

このメッセージは5日付で朝鮮労働党機関紙「労働新聞」にも掲載された。朝鮮半島情勢に詳しい専門家の話では1995年の阪神・淡路大震災の際に、当時の姜成山首相から村山富市首相宛てに見舞いのメッセージが送られたが、それ以来だという。

北朝鮮問題の専門家が一様に注目するのは、今回のメッセージで金総書記が「日本国総理大臣岸田文雄閣下」と敬称をつけている点。