比亜迪汽車(BYD Auto)のRO-RO船が1月中旬に中国南部の深セン市で初就航し、新エネルギー車5000台以上が欧州に向けて出港しました。これはBYD初の自動車輸出に特化したRO-RO船で、全長は200メートル近く、7000台の自動車を積載できます。BYD初のRO-RO船が欧州に向かったことで、深セン小漠港も東南アジア・中東・地中海・紅海航路に続く5本目のRO-RO船対外貿易航路を擁する港となりました。

2024年1月に入り、複数の国産自動車ブランドが海外向け輸送能力への投資を拡大し始め、次々と自前の遠洋輸送船団を編成しています。BYDは今後2年間で8隻のRO-RO船の運航を開始します。BYDだけでなく、自動車の海外輸出向け輸送能力に対する投資をさらに強化するため、奇瑞(Chery)、上海汽車(SAIC)、広州汽車集団有限公司(広汽集団)などの自動車メーカーも次々と遠洋船団を編成しており、自動車メーカーは「自主海運」の新たな段階に入りつつあります。