さいたま市内にある『ユニティー出発(たびだち)』の宿泊所の部屋の内部。一部屋の広さは2〜3畳ほどしかない

「生活保護費が支給されているはずなのに、僕たちに手渡されるのは一日500円だけ。古い一軒家を改造して作った宿泊所≠ノ20人ぐらいが暮らしていました。部屋の広さは2〜3畳ぐらいですが、共用の二段ベッドが置いてあるので、ほとんど1畳しかありません。『生活保護のおカネを管理されるのはイヤです』と言うと、和合秀典容疑者に『てめえ、ふざけるな!』と恫喝されました」

 今年8月まで、さいたま市内にある『ユニティー出発(たびだち)』の宿泊所に入居していた長田龍亮さん(30代)はそう話す。さいたま地検特別刑事部は10月2日、所得税法違反の疑いで、和合秀典容疑者(72)を逮捕した。