貧困と闇金、役所の水際、一番悲惨なのはこの事件
これこそメンタル追い込まれた結果起こった

昨年9月24日、千葉県銚子市の県営住宅で、実の母が中学2年生の娘
を絞め殺すという事件が発生した。その4日前に行われたばかりの中学校の
運動会で、娘が使っていた赤いハチマキで首を絞めるという、凄惨な犯行だった。

県営住宅の家賃は1万2800円だったが、2年以上にわたって家賃を滞納
していたため、行政による部屋の明け渡し強制執行が行われることになっていた。
強制執行のまさに当日。松谷被告は、自らの手で、実の娘を殺めてしまったのだ。

被告は、複数の友人から数万円単位でカネを借りていたが、それでも
クビが回らなかった。’12年の4月以降は、ヤミ金融からもカネを借りていたという。
13年の春に娘が中学校に入学する際には、制服や体操着を購入するカネがなく、
ヤミ金融からさらに7万円を借り入れた。

被告は、生活保護制度について、窓口で十分な説明を受けられなかったという。
聞き取りを十分にしなかったにもかかわらず、面接結果では『申請意思は無し』とされている。