麻生の飲み代、年間約2000万円

「年金が不足するから、老後のために2000万円貯蓄せよ」――金融庁の報告書が波紋を呼び、安倍政権に「『100年安心の年金』はウソだったのか」と批判が渦巻いている。
当初、「いまのうちに考えておかないと」と居丈高な暴言を吐いた麻生は、慌てて「不適切だった」と火消ししたが、庶民が2000万円を貯蓄するのがいかに大変か、分かっているのか。
「2000万円って、年間の“飲み代”だろ」――麻生の認識がこの程度だろうことが、政治資金の使途から浮かび上がった。

「汲キきや橋次郎 14万8176円」「浅田屋伊兵衛商店梶@16万7464円」――。
麻生が代表を務める資金管理団体の政治資金収支報告書(2017年分)をチェックすると、素淮会が交際費や渉外費に関わる「組織活動費」として、
飲食を伴うとみられる「会合」費用を有名寿司店や高級日本料理店に支出しまくっていることが分かる。

「会合」費用の総額はナント、17年の1年間だけで計2019万6547円にも及ぶ。15年分は計2007万6292円で、16年分は計1947万2575円。
庶民に対し「貯蓄しとけよ」と迫っている2000万円は、素淮会にとって、毎年の“飲み代”程度の金額ということだ。

安倍が代表を務める資金管理団体「晋和会」ですら、17年の「会合費」は計145万円。素淮会の「会合」費用は、閣僚の中でも突出している。
問題なのは、麻生が足しげく通う会員制サロン(東京・港区)を運営する「オフィス」に素淮会が年間数百万円も「会合」費を支出していること。
同店オーナーの美人ママと麻生の“親密関係”は度々、メディアに報じられてきた。複数メディアが再三、政治活動として適切な支出なのかと
質問してきたが、これまで麻生事務所からの明確な回答はない。

明確な回答をよこさない麻生事務所は、会員制サロンへの支出がよほど後ろめたいのか、それとも開き直っているのか。
いずれにせよ、支出内容の説明を避ける麻生に「庶民は2000万円貯めておけ」などと言われたくない。

「麻生は、カップ麺の値段について『400円くらい』と発言し、庶民感覚のなさが問題視されました。飲食費だけで年間約2000万円というのはあまりにも大きい。
本来、ポケットマネーで支払うべきものを平然と政治資金から拠出したのではないか。庶民とはかけ離れた感覚が、政治資金の使途に表れているように見えます。
少なくとも、マスコミからの質問に対し説明責任を果たすべきでしょう」
少しは自らの政治資金の“放蕩体質”を改めてはどうか