名証 制限値幅と更新値幅
http://www.nse.or.jp/system/witness/span.html

証券取引所では、株券の適正な価格形成維持のため、1日の価格の動きを上下一定の範囲内に制限しています。
また、急激な価格の変動等を防ぐため、一定時間に更新する値幅を定めています。
これが「制限値幅」、「更新値幅」といわれるものです。


株価の決まり方と特別気配!売買方式を知らずに株は買えない 俺たち株の初心者!
http://orekabu.jp/it-determines-how-the-stock-price/

特別気配が出ると、「特」「ト」「S(英語:Special quoteの略)」などという印が各証券会社の板情報で気配値※の横に表示されます。
高い値段で売買が成立する状態(買いが優勢)なら、買い側の板情報に「特」「ト」「S」
安い値段で売買が成立する状態(売りが優勢)なら、売り側の板情報に「特」「ト」「S」

こんな場合を考えてみましょう。直前の約定値段が500円なので、490〜510円までしか値動きできない決まりです。
そして、540円以上のところにしか売り注文がない状態です。
ここで、成行での買い注文が3000株ありました。
成行注文は「いくらでもいいから買いたい」という注文ですから、
ザラバ方式なら、540円以上のところにある売り注文とすぐ約定するはずです。
けれど、値動きの上限は510円です。
540円は値動きできる範囲を超えているため、即座には約定しません。
株価が急激に上がるのを防いでいるのです。
この場合、上限である510円の買い側に特別気配が表示されます。
これを買いの特別気配といいます。
証券取引所は、特別気配を表示することで、投資家たちに「値動きの上限の510円よりも高い買い注文があります。
対応する売り注文を出しませんか」とアピールします。
特別気配が出て板寄せ方式となっているので、
3000株未満の売り注文が出ても売買は成立しません(成り行き注文がすべて約定するなどの条件を満たさないため)。
呼びかけても売り注文がなく売買が成立しない場合には、3分間隔で特別気配の値段を更新して、
徐々に売買が成立する値段に近づけていきます。
更新するのは、気配の更新値幅分なので、この場合は10円ずつです。
このように、特別気配が出ているときは注文がすぐには約定しません。
「100株の成行注文を出したのに約定しない!」と慌てないようにしましょう。
気配値とは
売り手・買い手が売りたい・買いたいと希望する指値のこと。
買い気配値は買い注文で一番高い値段、売り気配値は売り注文で一番安い値段です。