バスタ新宿前「渋滞改善と発表したのは間違いだった」 国交省が謝罪、訂正 バス会社120社に違法駐車の改善勧告、再発防止策の提出要請 

 全国最大のバスターミナル「バスタ新宿」(東京)の渋滞問題で、国土交通省は1日、過去に公表した「渋滞が改善した」とする調査結果が間違いだったことを明らかにし、謝罪した。

 同施設周辺の違法駐車問題に対しては、バス会社に文書で改善を要請した。

 国交省はバスタ新宿開業1カ月後の今年5月、施設前の国道20号のタクシー乗降場を施設内に収容したことで「渋滞が改善した」と発表していたが、「改善がみられない」と訂正した。
 昨年11月と今年5月のそれぞれ1日分だけの渋滞の最大延長を目視確認した不十分なデータで比較したことが原因という。

 膨大な情報を分析する「ビッグデータ」で昨年と今年の4〜9月分の渋滞状況を解析した結果、ほとんど改善しておらず、時間帯によっては悪化していた。
 今後、渋滞解消に向けた取り組みを強化する方針。

 一方、国交省は10月下旬、西新宿地区で路上駐車し、時間調整している高速バスを確認。
 同月28日にはバスタ新宿を運営する「新宿高速バスターミナル」(東京)を通じ、バス会社約120社に路上駐車をしないよう口頭で要請したが、状況が変わらなかったことから再発防止策の提出とともに改めて文書で求めた。
 10月下旬の3日間の午前中だけで、約30台が路上駐車していたという。

産経新聞 2016年11月1日 14時12分
http://news.livedoor.com/article/detail/12224624/