ニューヨーク市内なんだが、
暇だから、
今日はNYCの高級寿司店の話をしよう。
暇なら聞いてってくれ。
NYCの高級寿司店は二種類あって、
ほぼ全てがマンハッタン内にある。
日本人客専用の店と、
地元アメリカ人専用の店だ。
高級寿司店はどこも、
観光地から数ブロック離れた静かな場所にある。
看板がなかったり、見つけにくいほど小さい。
予約のない一般客を入って来させない為だ。
一部の超高級店を除けば、
一人当たりの予算は約200ドルぐらいだ。
大吟醸酒を飲めばもうちょっと高くなる。
日本人専門店の寿司屋は、
もう何から何まで日本と同じ雰囲気だ。
大将も板さんも中居さんも全員日本人だ。
客は駐在さんや同伴出勤のキャバ嬢、
日系企業の接待、誕生日や結婚記念日のお祝い、
そんな感じだ。
店内は日本語しか聞こえない。
ある時、僕の隣に、
高校生ぐらいのハーフの女の子が座った。
まだ学生なのに大将にオマカセを注文した。
実に慣れている。
お一人様の常連だ。
もちろん日本語で喋っていた。

...つづく