日本の闇

若者の死因トップが「自殺」である日本

日本厚生労働省は今月、
昨年2019年の「人口動態統計」を公表している。
そこで驚かされるのは、
15歳から39歳までの死因の第1位が、
いずれも「自殺」であるとだ。
5歳ごとの年齢階級別に表示される、
死因の順位を見るとわかる。
2人に1人がなるとされる「がん」よりも多い。
しかも、10歳から14歳まででは、
「自殺」が死因の第2位を占め、
2017年には同年齢階級の第1位になっている。
さらには、昨年の統計で40歳から49歳までの、
死因の第1位は「がん」だが、
第2位は「自殺」となる。
50歳から54歳まででは「自殺」が第3位、
55歳から59歳までで第4位、
60歳から64歳までで第5位に位置する。
国内の日本人の自殺者数は、
3万2000人を超えた2003年をピークに、
年々減少傾向にある。
ところが、
20代、30代の死因の第1位が「自殺」である傾向は、
もう20年以上変わらないで推移しているのだ。
こんな国はない。
こんなに若者が自ら死を選ぶ国は、
先進国といわれるなかでも、
日本だけだ。