30代〜  :同級生たちは出世も出来ず不景気により給料もボーナスも上がらず。自分はまだまだ浮草生活。ただ、親が退職した頃から
       生活費が苦しいことをリアルに感じ出す。しかし改心していざ職に就こうにも不景気の為
       年齢制限、職歴なしで全て書類落ち。面接にも漕ぎ着けられない。ようやく現実を知る。
       身分にはさほど差はついていない。同窓会に出席すると何故か羨ましがられる。

40代〜  :社会人の同級生は未だに月収は変わらず、ボーナスなしもちらほら。
       自分は金よりも心に余裕を持ちそういった意味で豊かな生活を目指す。仕事も給料で選ぶことはぜずに、やりたいことをやる。
       いまだ職歴なし。 結婚も家庭も諦めるが、その代りに自由を手にする。
       相変らず同級生には羨ましがられる。

50代〜  :やりたいことをやっていると自然と人脈が出来、独立を考える。
       しかしなにか物足りないと思い、どうしたものかと途方に暮れる。
       ふと全国を旅してみようと思い立ち、貯蓄がゼロになるまで全国を放浪する。
       プライドを捨て、あらゆる人と交流し、見聞を広める。

60代〜  :同世代は転職する機会もなく、退職後は退職金やこれまでの貯蓄、年金等で、
       贅沢とは言えないまでも普通の暖かい老後を送る。しかし物足りなさ、俺は何のために生きてきたのか、
       そういった絶望が全身を支配する。
       一方、長年に渡る放浪生活で体は丈夫になり、人脈もさらに広がる。
       一番自分に合っていると思った土地で細々と小さなお店を持つ。
       病気の同級生が見舞いに来た私に「本当のことを言うと君のことをずっと馬鹿にしていたが、
       あるいは君の生き方が幸せだったのかもしれない」と言い、羨んだという。