「聴取の過程で、飯森が刃物を所持していたことがわかったのです。
その時も、飯森は、今回の事件と同じように『統合失調症の病状が悪化しているからだ』、
『病気のせいであり、自分は悪くない』などと言い訳をしたと聞いています」(同前)

 別の関係者も次のように話す。

「飯森に付きまとわれた男性は比較的症状が軽く、コミュニケーション能力もあるため、
施設のクラスメイトやスタッフと楽しそうに過ごしていました。飯森はそれに嫉妬したのでしょう。
精神障害では、他人とコミュニケーションが円滑にとれるかどうかが、重度か軽度かのボーダーラインになってきます。
コミュニケーションがうまくとれれば事務系の職業にもつけますが、そうでないと選択肢が単純労働に限られる実情もあるのです」