舛添:マスコミが変わらなければ、まっとうな女性政治家の登場は難しいかもしれません。
新内閣の組閣で女性閣僚がひとりもいなければ、男尊女卑内閣だとマスコミが必ずたたく。
内閣は支持率を気にするから、資質に疑問を持っても女性閣僚を登用せざるをえない。
そんな状況が続いているからまともな女性リーダーが出てこない。

古谷:いまのお話は、女性議員の背景に存在する女性有権者の問題にもつながります。
男性目線だと批判されるでしょうが、日本には自立できない幼稚な女性が増えている。
とくに近年、女性の劣化が目立ちます。
恋愛をしたアイドルが罰として頭を丸刈りにして許しを請うたり、
稲田朋美が追及に耐えきれずに泣いて安倍(晋三)に庇護を求めたりする。
明らかに異常なのに批判する人が少ない。しかも女性側はなんの声も上げません。

舛添:私はそこにネット社会の病理を感じます。
そのアイドルにしても、稲田や片山にしても、自分に肯定的な意見だけをネットで見るから
錯覚して満足してしまう。そして違う立場の人の意見には耳を貸さない。
諫言という言葉が死語になってしまった。
古谷さんがいう努力や切磋琢磨をする以前の問題です。

古谷:女性議員の数を増やせば切磋琢磨するという主張もありますが、そんな単純な話ではありません。
僕は女性議員の比率が世界193か国中、163位(IPU調査)だからもっと増やそうという意見には反対なんです。
政治家にふさわしい女性がいないなら男性でいいじゃないか、と。
ムリに下駄を履かせて政治家にするのは逆差別でしかない。