回答

「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」によって定義されている不正アクセス行為とは、
アクセス制御機能を有するコンピュータ(つまりパスワード認証のあるコンピュータ)に他人の識別符号(つまりパスワード)や何らかの特殊な
コマンドを入力して、それを不正に利用できる状態にすることです。したがって、一般に公開されている外部から自由に利用可能なプロキシは
アクセス制御機能により利用を制限されているとはいえないため、それを無断で利用したとしても不正アクセス行為には該当しません。
これはインターネットの性質上当然のことだといえます。プロキシに対するアクセス方法が仕組み的にWWWサーバに対するそれと同じことから考えれば、
外部から利用(閲覧)できるように設定されている以上無断で利用(閲覧)されるのが当たり前です。もしこれが違法行為とみなされるのであれば、
他人のWebページを勝手に閲覧することも違法行為になってしまうでしょう。
また、もしプロキシの管理者が外部から無断で利用されることを好まないのであれば、認証機能を付けたりポートを閉じたりして対策を講じればよいだけの話です。
ただ管理がずさんなために外部から自由にアクセスできるように設定されているプロキシも多いようですが…。
上述した通りプロキシを外部から無断利用すること自体は法律上問題ありませんが、
あまりにも負荷が掛かるような使い方をすると業務妨害とみなされてしまう場合が考えられますので注意が必要です。