苦い思い出がこみあげる前に、彼であることが分かって、
胸が震えている。


主人公の人格無視の解釈を採るべきではない。

妄想・でっち上げと言っている側が、書かれた歌詞の中でそれを
行なっている。


気づいていないというのは、「昔愛してた」(過去のことにしている)
「変えた…髪」という表現以外の歌詞から、彼への想いが伝わってくる
から。
(髪型を変えても、想いを断ち切れているかどうかは分からない。)


前に指摘した箇所以外でも、

「まぎれもなく」「あの人なのね」も、特別な相手であってこその表現
であり、今の想いが軽ければ合わない表現。

今の相手への想いのほうが強くて、彼が哀れみの対象になっている
のでは合わない。


「消えてゆく」は、去ってしまうという想い。


「今になって」「はじめて」「痛いほど」分かったということは、
心理的ギャップがあったということであり、自分の愛に気づいたことに
より、彼の心理や愛も理解することが出来るようになったと考えら
れる。

「ありふれた夜」と対照的な、特別な時間だった。
(主人公の今の相手は、ありふれた夜の側にいる。)