ゼロ年代初頭には、シティポップのコンピレーションアルバムやシンコーミュージックのディスクガイドが出版されてるから、少なくとも前世紀からあった括りには違いない。

開局当時の洋楽しか流さない建前だったJ-WAVEが、今で言うCITY-POPや渋谷系の邦楽なら流してもいいかなみたいな路線に舵を切ったときに、J-POPという造語を作ったっていう話だから、本来は今言われてるCITY-POPなるジャンルがJ-POPという認識でよかった。
そのうちJ-POPという定義が一人歩きを始め、味噌も糞も小室もアイドル歌謡も飲み込んだ只の日本のポップスと曲解されるようになってくる。
その頃に、そういう雑多な紛い物と本来的な意味合いでのJ-POPとの区別をつける必要に迫られた90年代中盤以降に、初めてCITY-POPって単語が出てきたんだと理解してる。