あと何にせよ、B'zのRISKYがTMのCarolの影響を、RUNがRHYTHM REDの影響を受けている、っていうのは無理がある。
B'zはもともとTMフォロワーでダンサブルなシンセサウンドで初期に人気を獲得していったのは、誰も異論がないだろう。

セルコン〜キャロルの生音の比率が、RISKYにおけるキャロルの影響というが、
そもそも、Self Controlの音全体を聴いてみれば、実際に音を支配しているのは生ドラム・クリーンギター・生ブラスだ。
シンセは意外にも味付け程度。
Carolにおける生音ってのはオーケストラや生ピアノ・アコギのフィーチャーであり、
B'zのリスキーとはアプローチが全く違う。

B'zはもともとハードロック志向が強かったけど、人気を獲得するために、
TMフォロワーからはじめ、徐々にシンセの割合を減らしてギターを前面に押し出していったという過程に対し、
TMは別にハードロック志向はなく、その時々のコンセプトで、サウンドが変遷しているだけ。
また、RHYTHM REDの影響というが、
当時、TMN再開にあたってリリースされたRHYTHM REDはこれじゃない感がやっぱりあって、
ここで離れたファンは多かった。(CMタイアップで獲得したファンも多かったが)
TM NETWORK期のシンセ・コンピュータを扱うグループというインパクトもTMNはもうなくて、
RHYTHM REDへの路線変更をうけて、B'zがハードロックへ志向した・影響を受けたっていうのは無理がある。
音楽的にもまるで違う。