弘田三枝子2
1970年前半に、もっとヒット曲出せてれば、その後の展開も違っていたろうにな。
なんか惜しいね。 ポップス系は、流行のリズムもどんどん変わるし、
時代時代で先端行ってないとダメだから厳しいやね。
同じスタイルでずっとやっていける演歌だからこそ、美空ひばりとか
北島三郎とかの大御所が存在するんだろう。
弘田三枝子はバラエティーとか司会とかどんな事やってもTVで
生き残るっていうような人でも無さそうだしね。
JAZZ歌手としては、声がちゃんと出ていた時期でも、正直、微妙。
まずは縦ノリだし、随所に歌謡曲テイストが混じる。それがかえって
その人なりの魅力というようなところまでは行っていないし。
声量、リズムのシャープさ、滑舌の良さ、素材的なアドバンテージ
は大きいので、ショーとしては成り立つけど、本格感は無い。
ちあきなおみとか尾崎紀世彦とかTVから遠ざかった後、表現力
が深化して行った人たちも結構居ると思うが、それも感じない。
パンチの効いたミコちゃん時代は大器を感じさせるのに、期待ほ
ど大きくは育たなかった感じで、惜しいと思う。まあ、あれで十分、
とも言えるけどね。