>>890
言っちゃなんだが、情景描写だけの歌詞には限界があると思う。色彩的にあまり魅力が無い歌詞も結構阿久悠の売れなかった歌にはある。
晩年に、『書き下ろし歌謡曲』という百作掲載した本を岩波新書から出してるんだけど、
もう90年代には、阿久悠は魅力的な情景描写が出来なくなっていて、ダサいものが多い。
阿久悠の『詩小説』という短編小説集も読んだけど、人物の設定に頼りすぎていてちっとも人間の内面が描けていない。
阿久悠の歌詞は、文学的だとかいう人も多いけど、俺は広告屋だった頃のテクニックを使って
3分足らずの歌謡曲に多くの情報を載せただけで
筆者の悟りによって表現される文学とは、異なる気がする。