スペクトラム以前でホーンセクションを擁するバンドというと
シングアウト(「涙をこえて」が唯一?の代表曲)くらいしか思い当たらない。
グループサウンズ時代はおそらく皆無。
1981年スペクトラム解散当時、つのだひろ率いるJaps Gapsが存在していて、
つのだひろ自身も自分のFM番組で、スペクトラムなき後日本のブラスロックは
うちが引き継ぐ、みたいなことを言っていたが、今となっては記憶している人の
ほうがまれという状態。同じ頃近田春夫とビブラトーンズも登場したがちょっと
路線が違っていた感じで手をつけなかった。

スペクトラム難民はあるいはハイノートトランペットを求めメイナードファーガソン
などジャズに走り、あるいはホーンセクションを求めEW&FやTower of Powerなど
FUNKに走り、(ここで、おっ、こっちにもホーンセクションあるじゃん、とばかり
にスカ・サルサといったラテン系に走ったものも。ちなみにオルケスタデルソル
が1980年、ミュートビートが1982年に登場。スカパラは1990年、チカブーンが
1992年登場とちょっと間があく)、あるいはスラップ(チョッパー)ベースを
求めてFunkやFusionをさ迷い歩き、正統派(?)は新田一郎プロデュースを追い
求め歌謡曲に行き、アニメにたどり着き、と同じ根っこを持ちながらあらゆる方向
に拡散していった。(って全部オイラ自身の話だけど)