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iPS細胞でパーキンソン病治療=治験計画、国が了承−京大
2018年07月30日00時29分

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)から神経のもとを作りパーキンソン病患者に移植する、京都大による初の臨床試験(治験)計画を国が了承したことが29日、分かった。京大は近く、計画を発表する。

 京大の高橋淳教授らのチームが今年、学内の治験審査委員会の承認を得て、国に計画を届け出ていた。iPS細胞から作った細胞を患者に移植する研究が国に承認されるのは、目の難病と心臓病に続いて3例目となった。
 パーキンソン病は、脳内で情報を伝える物質「ドーパミン」を出す神経細胞が減り、手足を動かしにくくなったり震えが起きたりする難病。

 治験の対象は、治療薬の効き目が薄れた段階の患者。健康な他人の血液から作って備蓄しているiPS細胞を、神経のもとになる細胞に変えて患者の脳に移植し、安全性と効果を検証する。