パ・リーグ在阪3球団のスパイ合戦/週べ回顧1972年編

打席でのサイン盗み名人と言われていたのは、実は野村だった。
「あれにはコツがあるんや。まともには見れないから、バットでホームベースをコツンコツンとたたきながらチラっと見るんや」
と本人も自慢げに話し、
「プロの打者なら球種が分かれば90パーセントはジャストミートできる。そうすれば70パーセントはヒットにできるだろう」
と言っていた。
追悼・野村克也 『月見草の唄 −野村克也物語−』で知るノムさんの出生と現役時代
文春野球コラム ウィンターリーグ2019-2020

現代では完全にアウトだが、ノムさんは相手のサイン盗みも行っていた。
それもこれも、限られた戦力で頭を使って勝ちを拾う、鶴岡とは違った野球を実現するためだった。
「サイン盗みは技術のひとつ」と発言した野村克也氏…阪神の“疑惑”をヤクルトが指摘した“必然”
文春オンライン / 2021年7月18日

サイン盗みやクセ盗みの“元祖”は、野村克也氏がいた頃の南海と言われています。
禁止が決まった際には、当時阪神監督だった野村氏が『サイン盗みは技術のひとつ』と猛反発。