日中国交正常化で田中角栄内閣総理大臣が中国の北京に降り立った時
中国の周恩来首相の出迎えを受けて北京の中心部まで向かう中継を特別番組で放送していた。
あれから半世紀が過ぎたが
今度は中国から新型コロナウイルス感染症上陸という厄介者が入って来た。

まあ、あの当時の共産中国ならば、ソ連ともどこともダメな状態だったから、結局、国際社会全体で面倒を看なければならない事態だった。
あの当時の日本も、高度経済成長時代を経て世界でGDPでは2番に躍り出た経済大国にまで登り詰めた。
世界の世論から見れば、アメリカ、日本が手を伸ばさなければ大変なことになっていただろう。
だから、アメリカがまず共産中国に出向いてから、日本が出向いて行く格好になった。

共産党の中華人民共和国は戦後成立しても、経済も政治も破綻していて、ソ連とも早くから対立していた。
国際社会から見ても危険な状態にまで陥ったから、アメリカも日本も協力をせざるを得ない事態だったのは明白である。

当時のアメリカは、ベトナム戦争で国内的に疲弊していて、国際的にも大きな損害を被っていた。

しかし、日本は戦後の経済復興で世界では第2位の経済大国にまで、のし上がっていったので
国際社会からも当時の共産党独裁の中華人民共和国との外交締結と経済援助を迫られる格好になった。
また、当時の日本国内でも、中華人民共和国との外交関係樹立の機運が非常に高まったことも大きな要因になった。

日本と中華人民共和国との外交関係樹立には複雑に絡まった事情が有ったことは言うまでも無い。