清原がオリックス・バファローズへの入団を決めた際、ないしは直後にしきりに語った                                        
「亡き仰木彬前監督への恩返し」だの「引き合わせ」だのという文言である。こんな言葉を                                        
どの口から吐けるのだろうか。                                                                 
清原と仰木の2人に接点を探すとすれば05年のシーズン前に所属していた巨人の                                        
堀内監督(当時)から事実上の戦力外扱いを受けていた清原に監督を引き受けた仰木が                                        
オリックスへの移籍を勧めた時からである。しかし清原は「泥水を・・・・」云々などと                                        
クサイ言葉で巨人に残る未練を示して袖にした。05年シーズン終了前後に今度は                                        
本当に巨人から三行半を突きつけられても清原は仰木の誘いに生前ついに応えることは                                        
なかった。清原がオリックス入りを決めたのは他球団から相手にされないのを確信して                                        
唯一誘ってくれた球団だったからに過ぎない。しかも決断は仰木没後である。                                        
何が「恩返し」だ。恩知らずの方が表現としてはふさわしい。恩知らずが恩返しと                                        
シレッと言う。こうしたのを偽善者と呼び卑怯者と指弾して何かおかしいか。                                        
恩とは生前に報いるべきであろう。その機会がなかったならば別であるが                                        
あったにも関わらず袖にした。だとしたら死者にはまず謝罪から始めるのが筋である。                                        
ダシにするなどもっての他。