韓国プロ野球での歴史に残る大事件「大邱大乱闘」が起こった。
2点のリードをもらっていた先発の盧長震がホセに追撃のソロホームランを浴びたが、第5戦の逆転劇の主役でこれで3戦連続のホームランだったホセの一発だっただけに、当時まで一度もなかった3勝1敗からの逆転負けへの不安感がスタンドに漂い、空気が怪しくなってきた。
ホセがベースを回る間、興奮した一部の観客がグラウンドに物を投げ込み始め、ホセがホームに入る寸前に観客が投げたミネラル・ウォーター入りのペットボトルがホセを直撃した。
これを自分に対する威嚇と受けたホセが激高してスタンドに向かい、これにスタンドの興奮が激しさを増してきて、物投げも酷くなってきた。
ついに、怒りを堪え切れなかったホセが自分のバットをスタンドに投げ込んで観客を直撃、収拾がつかない事態に発展してしまった。
そして、ホセに同調したロッテの選手も全員ベンチを出て、観客とロッテの選手の防球ネットを挟んだにらみ合いが続けられ、一部の選手は罵声を浴びせる観客に向かって防球ネットに蹴りを入れるなど事態が悪化一路をたどった。