野球以外の " ヘディング " で散々の1年。それでもファンは喜
んだ
その昔、空⽩の1⽇という⾔葉があった。宇野選⼿(中⽇)は「空⽩の1年なんて⾔葉はありま
せんかね」と溜め息交じりに話す。今季、こと野球だけをを⾒れば41本塁打、フルイニング出場
など充実した1年であり空⽩とするにはもったいないシーズンだった筈。しかし野球以外で世間
を騒がしトータルすると本⼈としては「空⽩」にしたいようだ。野球以外・・今年は⼥性とお⾦
にまつわる話が多かった。開幕前の4⽉に3年間連れ添った栄⼦夫⼈と協議離婚。「離婚すれば
普通なら問題解決ですよね。ところが宇野の場合はここから問題を背負うことになったから気の
毒だったよね」と事情を知る⼤越球団総務は当時を振り返る。
離婚した宇野の元には前夫⼈が残した三千万円もの借⾦が残った。仲⼈を務め離婚の調停にも⼀
役かった⼤越総務は残務整理も⼿伝い最後は呆れた。「だってそうでしょう、宇野といえば曲が
りなりにも年俸三千九百万円のプロ野球選⼿。それが奥さんの借⾦を肩代わりして今年は⽉⼆⼗
万円で⽣活してきたわけだから」と。少しでも⾜しになればと11⽉には『ヘディング男のハチャ
メチャ⼈⽣』という告⽩本まで出した。「今シーズン41本塁打できたのは打つと貰える賞⾦があ
ったから」と宇野は著書の中でも書いているくらい懐具合は寂しかった。これで⼀件落着しない
のがウ〜やんらしい。これも本に書かれているが「離婚してからはモテモテだった(宇野)」だ
そうで⾝軽で⾃由な独⾝になると、ついつい脇も⽢くなる。
9⽉中旬、後楽園球場での巨⼈戦を終えると知り合いの⼥性が待つマンションへ⾜を運んだ。部
屋でくつろいでいると突然ドカドカと恐ろしげな数⼈が乱⼊してきた。彼らは部屋に⼊ると「そ
のまま動かない︕」と⼀喝。なんと⿇薬捜査官だった。知り合いの⼥性は覚醒剤常習者だったの
だ。状況を把握できず茫然とする宇野は⾝元確認を終えると解放された。宿舎に戻るとようやく
事の重⼤さに気がついた。後の捜査で⾝の潔⽩は証明されたが、⼀つ間違えれば野球⽣命どころ
か⽇常⽣活をも断たれかねない重⼤事件で「もう⼥性はこりごり」と著書で告⽩している。「な
んかね野球をしたのは30試合くらいで100試合は⼥性とお⾦と戦った1年だったような気がす
る」と宇野は今季を振り返った