第6戦は西本、江川をつぎ込んで敗れたのが痛かった。後のことを考えると
よくない負け方だ。
昭和63年の日本シリーズで西武が中日に王手をかけた試合で、「抑えにエースの
工藤が出てくるか」と思われた場面、森監督はベテランの松沼兄を登板させた。
解説の野村克也が、「森監督は、万一、このゲームを落としたときのことも考えている。
工藤を投入してゲームを落とすという最悪の事態を避けた。森監督らしい
慎重な采配だ」とほめていたのを覚えている。