「嫌われ役」の野球指導者の最後は、渡辺久信監督時代の西武の黒江ヘッドコーチ
ではないか?
黒江ヘッドコーチは選手たちがこっそりビールを飲んでいないか、宿舎の冷蔵庫を
点検したり、徹底した生活指導をした。それが自分の役目であり、監督を支える
コーチの任務だと考えていた。
だが、選手から苦情が相次ぎ、渡辺監督からも「黒江さん、そういうことしなくて
いいですよ」と言われてしまい、「自分のような古株の鬼軍曹の時代は終わった」
と覚って、1年で退団したという。