>>186
前後期制が盛り上がったのは73年前期以外は、西本・近鉄が優勝争いに絡んだ時くらいだな
73年のカネやんフィーバーと太平洋とのプロレス遺恨試合は翌年まで続いたが、南海・野村克也や阪急・西本の
元巨人、セの大スター金田に対する強烈なライバル心と挑発的なコメントのやり取りも多く、
金田もその挑発にいちいち乗っては言い返す様が、当時のスポーツ新聞のあちこちで散見できるw

それが頂点に達したのが73年7月11日のロッテ-日拓12回戦(神宮、観客5万3000)
前日からの3連戦で、カネやんロッテが3連勝すればロッテの前期優勝、一つでも負ければ野村南海の優勝という状況
ロッテが先勝した翌日の試合だったが、当初、予定になかったテレビ中継まで組まれ、九州でも福岡、長崎、熊本で見られたほど

この時、日拓で監督やってた田宮謙次郎がカネやんを「お調子者のノボセ」「あいつは口だけのケンカ屋」とさかんに挑発、
カネやんも「老いぼれは引っ込んでなさい」「あんたの名前なんて若いモンは知らんよ」と言い返し、それをスポーツ紙が
寸分漏らさず記事にしている
当時はカネやんの弟、金田留広が日拓にいたから、田宮が「弟で兄貴に止めを刺してやる!」とも言ってる

F 212300010 渡辺秀-山崎-金田(留)-○江田-新美
O 212201000 木樽-野村(収)-鬼頭-近藤-●成田-八木沢

主審が、プロボクサー出身で派手なパンチング・ジャッジで有名だった露崎
日拓は、張本が2本塁打、大杉も本塁打を打った後、バンザイジャンプでホームイン、ベンチ前で両手を大きく広げて「カネやんをやっつけろ!」の煽り
ロッテは弘田が金田留から2ラン本塁打、金田留は2回から登板して5失点で「兄貴に遠慮して八百長やってるのか!」の野次も飛んでいたとか
テレビ中継が始まったのは4回裏からだったが、当時の視聴者はスコアを見て驚いたのではないか?
この試合、ネットの実況があれば、凄いものになっていただろう
ちなみに5万3000人の9割以上が、カネやんロッテに声援を送っていたらしい