西鉄の稲尾投手が、ストライクゾーンギリギリの2球続けてボールと判定された。
3球目をど真ん中に放ると、意表を衝かれて驚いた打者はこれを見逃した。
しかし、判定はボール。
稲尾がマウンドを降りて、二出川主審に「どうして今のがボールなんですか?」と詰め寄ると、
二出川は「プロのピッチャーのストライクにど真ん中はないんだ!」と一喝。
このセリフを聞いた稲尾はニヤリと笑い、その後の3球を最初の2球よりもゾーンギリギリの
厳しいコースに放って、打者を三振に仕留めたそうだ。