小6の時の視力検査で、クラスのS江が視力0.2だったので、養護教諭から「メガネをかけなければなりません。」と言われると泣き出した。
農村部にある小規模な学校で、当時クラスでメガネをかけた子がいなかった。S江は目が悪いのを無理していたらしく、引っ込み思案な性格だった。
そんなこともあってS江はメガネをかけるのが嫌で、またクラスの子に目が悪いのが知られたこともあって泣いたようだった。中学生になったS江は
クラスにメガネをかけたY乃がいて、部活が同じバレーボール部だったことから、活動的なY乃を見て、次第にメガネをかけることの嫌悪感が薄れた
ようだった。中2になってS江はメガネをかけた。そしたら、暗い性格が明るく活動的になった。メガネをかけてボールを追うS江は活き活きとして、
チーム随一の強烈なサーブだったから貴重な得点源になった。S江はメガネで性格まで変わった。